世界の樹種紹介

エボニー(黒檀)

英名
Ebony
学名
Diospyros spp.(D.ebenum、D.discolor、D.philippensis Gurkeなど)
その他の名称
黒檀、Kamagong、Marblewood、Makleua、Khienoo、Khmau、Trayung、Mac-kua、Lang den、Mun、Cam thi、Kayu malam、Kayu arang
科目
カキノキ科
産地
インド、スリランカ、ミャンマー、タイ、インドネシア、マレーシアなど
外観
  • 辺、心材の色調や幅は樹種によって異なる
  • 本黒檀は辺材灰色、心材漆黒色
  • 青黒檀は辺材は黄白色、心材は黒色の色調に緑色の縞
  • 縞黒檀は辺材は灰白色または帯紅色、心材は黒色に赤・赤褐色の縞
  • 斑入黒檀は辺材は灰色、心材は黒色または灰色の縞
  • 肌目は精ないし極めて精で均斉、磨けば鏡のような美しい光沢がでる
  • 木理は通直、浅く交錯することもある
材質
  • 非常に重硬で加工は困難
  • 仕上がりが良好で柾目面でもなめらかな仕上がりとなる
  • 辺材は耐久性がなく、虫害に弱い。心材は耐久性が高い
用途
唐木の一種として最高の銘木で、高級家具、机、額縁、鏡縁、杖、彫刻、ピアノのキー、ろくろ細工、箸、花台、定規、櫛、キャビネットなど美術装飾材として珍重される。
気乾比重
0.8~1.10なかには1.20を超えるものもある。
メモ
紫檀、タガヤサンとともに唐木三大銘木と呼ばれる。日本では心材漆黒色のものを本黒檀、心材黒色を基調として桃褐色などの縞を有するものを縞黒檀、心材黒色を基調として緑色の縞を有するものを青黒檀、心材黒色と灰色の縞模様をなすものを斑入黒檀と呼んでいる。また縞目がほぼ見えず、真っ黒のものは真黒(まぐろ)と呼ばれ珍重される。
丸米商会取り扱い商品例
製材品、建材、唐木